ヴェリアからディオンDion観光へクテルのオフィスにあった時刻表に
「ヴェリアVeria→カテリニKaterini 9時半」とあったので、
それに合わせてホテルをチェックアウト。
券売所でチケットを買おうとしたら
「バスは無いわよ。あれは夏時間」だってー!
つくづく紛らわしい~!!
相手は、3日にペラへ行く方法を教えてくれたお姉ちゃん。
2回続けてスカったところを見られてしまい、
日本人に対する印象が変わったのではないかと…(汗)
今日もアレキサンドリアで乗り換えてカテリニへ行く方法を教わりました。
しかし次のバスは10時発。
更に乗り場は、通常のアレキサンドリアのバス停・教会前とは違うらしい。
運ちゃんも知らなくて、町の人に聞いた場所近くまで行ってくれました。
カテリニへのバス乗り場inアレクサンドリア大きな地図で見るカテリニの方向を示す看板が立つロータリーを、東に折れてすぐ。
小さく「クテル」と書かれた看板があるカフェでチケットを買うのです。
こんなルートで来る外国人は少ないのでしょう。
お店のおじさん、バリバリのギリシア語オンリー。
でも何とか通じるもので「10時半発のバスは行ってしまったから、
次は12時50分だよ」と、電卓を使って教えてもらいました。
12時半過ぎ。
店の前にキレイで新しいバスが停まってることに気がつく。
これがカテリニ行きのバス。
出発地点だったとは!なので時間も正確です。
見た目は観光バスっぽいけど、実態は路線バス。
途中、学校の生徒がびっしり乗り込んできて賑やかなこと!
景色の美しい場所をぐるぐる走りながら、
14時半前にカテリニのターミナルに到着しました。
ディオン行きの路線バスもここから出るのかと思いきや、
町の中心まで行かないとならないそうな。
「暑いし時間も時間だし…」ってんで、タクシーを使ってしまいました。
ディオンの考古学公園まで16kmほど。15ユーロで商談成立。
右手に広がるオリンポス山を眺めながらのドライブは感動的でした♪
遂に来たんだなぁ~
ディオン地図大きな地図で見るディオン周辺のピエリア平野は、女神ムーサイたちの生地。
同じように「芸術」にゆかりのある
詩人オルフェウスに関する伝説をも残る場所。
そんな歴史を持つところから、紀元前5世紀以降は
神域としての地位を確立していったそうです。
更にマケドニアの最高神ゼウス・オリュンピオスと
ムーサイを讃える祭典「オリュンピア祭」も行われていました。
アレクサンドロス大王の東方遠征出陣式も、
ここで挙行されたとのこと。
チケット売場で大きな荷物を預かってもらい、イザ出陣。
受付のおじちゃんが(後になって考えてみれば
「17時」と「午後7時」を言い間違えたらしい)
「あと2時間程で閉まってしまうから、
それまでに戻ってくるように」と言う。
公園自体は開いていても、荷物預り所が閉まってしまうのだと思って、
必死に歩き回りましたよ!
うわ~ん!来られて良かったー!!オリンポス山をバックに広がる緑の中の遺跡。
鳥の声があちらこちらから聞こえてくる。
この旅、初めての「誰か私を止めて~」状態。
嬉しい悲鳴を上げながら写真を撮りまくる。
デメテルの神域辺り? イシスの神域写真2枚
ヘレニズム時代以降にエジプトの神々信仰が高まって、
イシス女神の神域になったそうです
ディオニソスの館(写真2枚合成)
(ディオニソス神の勝利の場面を描いた床モザイクが見つかったことから
「ディオニソスの館」と名付けられている大邸宅跡)
ディオニソスの館 モザイク
オリンポス山アップ「オリンポス山の麓の町」とは言え
いわゆる「山の天気」にモロ影響を受けるらしい。
到着時は快晴だったのに、次から次へと雲が流れてきて、
16時前には霧雨のような雨に。
丁度側にあった木々がさわさわと揺れて、
不思議な空間に迷い込んだような気にさせられる。
閉館時間が気になるけど、この神聖な空気に身を委ね暫し雨宿り。
通り雨が過ぎ去った後は、雲が多いものの
日差しを受けて輝く「しっとり遺跡」巡りを堪能しました。
大バシリカの跡(ディオンの主教座教会と考えられている)
2~3世紀の家屋群(アゴラの西にある家屋群
この中の邸宅から床モザイクが見つかっている)
ポリゴナルハウス辺り
ヘレニズム時代のアゴラ辺り
4世紀の店舗と作業場横トイレ
大公衆浴場この公衆浴場の他にもプールなどの施設遺構も見つかっていて、
かなり大きな施設群だったらしい。
床モザイクには海神ネレウスの50人の娘たち
(ネレイス)が描かれているんだって。
南の城壁
ゼウス・オリュンピオスの神域?
謎の遺構最後の最後にとっておいた、
オリンポスの神々に向けて劇が上演されたという劇場でボー。
いいトコだなや、ここ。
しばらく無心で景色を堪能した後、この劇場の先客だった英国人と
日本語英語ちゃんぽん会話しながら受付に戻るのでした。
彼女の方が「日本語勉強中」とのことで、声をかけてくれたのです。
先に書いた、受付のおっちゃんの言い間違いを証明するかのように、
受付自体も全く閉まる気配無し。
閉館まで暇らしく、カウンターの中でグリークコーヒーを作ってくれました。
「閉館は20時」というのは博物館も同じ。
今日のうちに観てしまえそうなので、
ホテル探しを兼ねて町の方へと足をのばす。
一本道なので、さすがの方向音痴でも迷わず博物館発見。
「博物館の先にホテルがある」という、
おっちゃん情報を頼りに進んだところ右手にそれらしき建物が。
中庭で寛ぐ人たちに挨拶して尋ねてみたらビンゴ!
しかし想定外だったのは、アパルトマンタイプの、
とっても広くて新しくてキレイな部屋だったってこと。
Safetis Hotel(イントロは音が出るので注意!)





リゾート地でこんな素敵なトコ泊まったら、
1泊で軽く150ユーロは越えるでしょうに。
3泊してたホテルとの料金差から、
つい値切って連泊の場合の料金にしてもらっちゃいました。
(チェックアウト時にコーヒーをご馳走になったり、
お土産までた~んともらってしまったのにスマヌ…)
部屋に荷物を置いて再出発。
博物館と向かいあってる建物にも遺物があったので、そちらも見学。
無料の割には見応えあるぞ。
考古学博物館(SafetisHotelの部屋より撮影) 一方の博物館。地上2階分と地下1階分の3フロアありました。
時期と時間帯のせいか、客はワタクシ一人だけ。
もう、思う存分ゆっくりがっつり観て回りました。
ディオニソス像
アフロディーテ像?
イシス女神レリーフ(農作物っぽいのを手にしているので
デメテルだとばかり思ってた 「イシス結び」から判断)
ネメシス?像
裏側から撮ったヒュドラウリス(水オルガン)
メドゥサ モザイク
メドゥサの盾を持つ男性像
ローマ皇帝アレキサンダー・セヴェルス像(こっちはイイ男なのに、
Wikiにある画像と随分印象違うんですけど~)
豚さんの居る墓碑?(豚さんが居るのが珍しくて撮影)見学を終えると時刻は19時過ぎ。
ちょっと通り雨が来そうな雰囲気の中、町をぐるぐる回ってみる。
お馬の親子そのまま考古学公園まで。
雲の隙間から覗く夕焼け色の空を堪能。
人気のなくなった夕方の遺跡もオツなものです。
こんな調子で歩き回って、20時過ぎにホテル近くまで戻ってみたら、
それまで何軒もあったタベルナが悉く閉まってる~!
営業中なのは高級そうなトコくらい。
その為、今夜もギロピタ夕食に。
食には恵まれなかったけれど、
夜にはテラスでオリンポス山を眺めながら過ごすのでした。
あ~しゃ~わせ~♪
■旅のおこづかい帳 ↓
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単位はEUR(ユーロ)
交通費(バス ヴェリア→アレクサンドリア) 2.20
〃 (バス アレキサンドリア→カテリニ) 4.40
〃 (タクシー カテリニ→ディオン) 15.00
食費(グリークコーヒー) 1.00
〃 (ギロピタ) 2.00
〃 (飲み物2本) 1.50
宿泊費(3泊 朝食無) 120.00
その他(公園入場料) 4.00
〃 (博物館入場料) 3.00
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